代表者名
代表取締役社長兼CEO 塚本 俊彦
所在地
〒 463-0018
愛知県名古屋市守山区桜坂4丁目201番地 クリエイション・コア名古屋207号室
電話番号
052-736-3215
会社ホームページ
会社概要
<資本金>
92,995,080円(2024年4月末現在)
<従業員数>
10名(役員除く)
<沿革>
2023年2月15日:会社設立
2023年7月3日:研究所開設
2023年8月9日:当社基盤技術の光照射システムに関する日本での特許査定を受領
2024年5月1日:研究拠点を移転・拡張
2024年9月13日:週刊東洋経済「すごいベンチャー100」2024年度版に選出
事業分野
医療関連製品
医療機器は海外の巨大グローバル企業が市場を占め、大きな貿易赤字となっています。この現状改善に向け、日本も様々な国内医療機器産業の成長施策を打ち出しています。しかし、日本発の画期的医療機器は未だ乏しいのが現状です。この要因には、日本の医療機器企業が「新医療機器」と呼ばれる、新たなメカニズムやコンセプトを持つ製品開発リスクを取らないことがあると考えられます。この状況を打開すべく、2023年2月15日に会社を設立いたしました。
当社は、4年ほど前から研究を行ってきた成果の社会実装を目的としています。目指すのは、「身体の内部、どこにでも光を届けられる医療機器」です。当社はこの技術の実用化を、IVR(Interventional Radiology: X線やCT等の画像を見ながら行う低侵襲治療技術)、特に、人の全身に通る血管を利用することで実現できるのではないかと考え、検討を進めました。
その結果、血管経由でデリバリー可能な細径(直径 1.0-1.5mm)で、かつ、デバイス先端から血管側方(血管壁側)に、ある特定の光の強度、密度で照射することにより、血管壁を光が透過し、その光が体内組織を高効率で照射可能なシステム、及びデバイスを世界で初めて開発するに至りました。
当社は、この「血管を経由した光のデリバリー」を実現できる当社独自のシステム、デバイスを基盤とし、これまで実用化に至らなかった光を用いた神経系疾患治療や再生医療の実用化、及びこれまで光治療が行われていたものの適用範囲が限定的であったがん治療(PDT、NIR-PIT)の適用範囲拡大を目指し、研究開発を行っております。
※本情報には薬事未承認の内容を含みます。
手術療法、化学療法、放射線療法、免疫療法に次いで、第5のがん治療として実用化が期待されているのが光線力学療法(PDT)ならびに光免疫療法(PIT)に代表される光治療です。これら光治療は治療効果は高い一方で、臨床応用が十分に進んでいるとはいえない状況です。従前の光治療においては、適応が体表面近傍もしくは内視鏡的・経費穿刺的にアプローチできる部位に限られており、体深部病変への適応は開頭・開胸・開腹を伴う侵襲の大きな手技となっておりました。腫瘍治療効果は高いものの対象症例が限られるゆえに、大手製薬企業はこの分野への参入に二の足を踏まざるを得ませんでした。このような現状を踏まえ、弊社ではカテーテル様のデバイスを用いた経血管的光照射技術の研究開発を進めております。本技術は心筋梗塞や脳梗塞の血管内治療に用いられる技術をベースとしており、上腕部や大腿部から経血管的にデバイスを病変部近傍へアプローチする低侵襲な光治療を実現できるシステムです。
※本情報には薬事未承認の内容を含みます。
本システムを用いた治療に先立ち、腫瘍集積性を持たせた光感受性薬剤を静脈注射により投与しておきます。腫瘍に薬剤が集積するタイミングに合わせ、本デバイスを局所麻酔下で大腿もしくは上腕部から挿入し、血管造影装置を用いて冠動脈カテーテルと同様の手技でデバイスを病変部近傍の血管に誘します。誘導完了後、デバイス先端から病変部へ向けてレーザを照射することにより光感受性薬剤を励起し、薬効を発現させることで治療を行います。
既に弊社では本システムのプロトタイピングならびに動物実験を進めており、大型動物を用いた生体内での光透過性の評価試験を進めております。メディカルクリエーションふくしま会場ではモックアップの展示を予定しておりますので、がん治療に携わっていらっしゃる皆様、循環器領域をはじめとした各種カテーテル治療に携わっている皆様、製薬企業の皆様、アカデミアの皆様……分野や業種を問わず、皆様のお越しをお待ちいたしております。